葬送のフリーレン

【葬送のフリーレン】いつかなんてときは私達の人生には存在しない

そう。今更だ。でも、私は彼を責められない。私達は人間だ。生きられる時間は限られている。

いつかなんてときは私達の人生には存在しない。

本当に愚かだ。

私もデンケンもそんな単純なことに歳を取るまで気が付かなかった。私もね、デンケンへの恩返しをずっと後回しにしてきた。いつでも出来る。いつか彼が本当に困ったときに手を差し伸べればいいとね。もう今生の別れなんていつやってくるかもわからないのに。私達にはもう今しかないんだよ。だから私は協力は惜しまないし、黄金郷からこの地を救う名誉をデンケンに譲ってやることにした。

これは老いぼれの最後の悪あがきだ。遠い昔の面影を残したまま、黄金に変えられた故郷を見て彼は何を思うんだろうね。きっとデンケンは見せてくれるよ。私なんかには到底出来ないような力強く美しい最後の悪あがきを。

葬送のフリーレン82話より引用

葬送のフリーレン82話にて、エーデルに自身とデンケンの昔話をしていくレルネンのセリフ。この作品は種族による違いがテーマとして描かれてますが、「人間といえばこれ」というセリフですね。わかっていてもなかなか意識できるものじゃないので、レルネンとデンケンには同情してしまいますね。

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