特に芝居は雄弁だ。ルビーの芝居は雄弁に語っていた。星野アイはどこにでも居る少女だったと。愛が与えられず人を信じられず臆病で繊細で、友人とのすれ違いで傷つくようなどこにでも居る少女だったと。
だから彼女は嘘をついた。弱い自分をまるごと覆い隠すような大きな嘘を。いつも笑顔でネガティブな感情を一切表に出さず、綺麗で清楚で純粋で、どんな人間も深く愛し裏切らない。誰もが愛せる愛玩動物のような人間。そんな人の醜い欲望を詰め込んだような存在に。
『偶像』にさせられた。
ルビーの目は語っていた。ママを、そんな偶像にしたのはお前らだ。親も周りの大人も友達ですら、アイの才能とキャラクターと本当の人間性を結び付け、心がある人間として扱わず、そういうものだと理解を放棄し、星野アイという個人の存在を認めなかった私たち全員のせいだ。
推しの子137話より引用
推しの子137話にて、ルビーが本当のアイの姿を演じていったシーン。アイの本質がついに明かされた瞬間。「アイがどういう存在か」というのがついに作中で明かされていきましたね。
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