・・・この寺は、鎌倉が滅んだ直後、それを祝うかのように建てられました。足利家時という男を弔う寺です。彼は五十年前謎の自害を遂げています。噂ではその時・・・「我から数えて三代後の子に天下を取らせよ」・・・そう神に願って腹を切ったと。死に際の念は強力です。予言されたその子は、強い怨念を宿した状態で生まれて来る事になる。
神が弱まり人が強まるこの時代、神力は生命力へ変換され人に行き渡る。これ自体は時代の自然な流れです。しかし現在、その神力がある男一人に集中している。それによってその男は、神のごとき求心力と強運を持つに至った。
それが足利尊氏、予言された三代後の子です。
次に相まみえた時、貴方様は奴の力の真髄を知るでしょう。未来が見えるのは・・・敵の神力が強すぎるため。奴の神力はすでに私を凌駕しています。奴が天下統一し日本中の信仰を独占すれば・・・人々に渡るはずの神力は全て尊氏に吸い上げられ、人の発展は止まりまする。だから私は貴方様を選びました。どんな未来にも諦める事なく、逃げ続け抗い続ける。生命力に溢れた人間こそが・・・尊氏の天下統一を防げるからです。人の力が及ばぬ時は・・・雫がお役に立つでしょう。さ!話は終わり!観光を続けまするぞ!
逃げ上手の若君102話より引用
逃げ上手の若君102話にて、足利尊氏について説明する頼重のセリフ。尊氏がどういう存在かを明かす頼重。魔王すぎるだろww
▼諏訪頼重の名言をもっと見たい方はこちら▼
【逃げ上手の若君】諏訪頼重の名言・名シーン・名セリフ16選十歳の時に貴方様は・・・天を揺るがす英雄となられまする
逃げ上手の若君1話にて、頼重が時行の未来を見て伝えたセリフ。時行が未来で英雄と...