キングダム

【キングダム】そのことに気付いた王騎は、初めて小さく汗をかいた

なぜ王騎の予測は外れたのか!?王騎の予測では李牧軍が到着するまでにはあと半日はかかるはずであった。実際、李牧軍は王騎の予測した通りの場所に伏してあった。

では、なぜ李牧軍は王騎の予測よりはるかに早く到着したのか?理由は北の騎馬の素質にある。古くから北の山岳地帯で騎馬民族匈奴と戦ってきた彼らにとって、山間は障害ではなかったのだ。李牧軍は山々を迂回することなく真っすぐに決戦の地に馳せた。李牧軍の足は通常の騎馬軍の常識を大きく上回っていたのである。

ちなみに李牧は自軍の行軍の速さを王騎が読み違えることまで察していた。王騎がこれまで一度も趙の北部軍と戦った経歴が無いことを調べていたからだ。主に中央を戦場にしていた王騎は、無論匈奴とも戦っていない。北の騎馬の足を目の当たりにしていない王騎にはその力を推し量ることはできなかった。

そのことに気付いた王騎は、初めて小さく汗をかいた。

キングダム167話より引用

キングダム167話にて、李牧の伏兵が現れた際のナレーション。この戦で初めて王騎が出し抜かれた瞬間。「王騎が汗をかく」で、この事態のやばさを物語らせるという描き方が素晴らしい。

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