僅か五百騎で九州にやってきた尊氏軍。現地の武士のうち味方は三百、敵は数万。戦力差数十倍、どアウェイである。
資料からこの戦を要約すると、「足利尊氏が僅かな護衛で本陣を守り、足利直義が大奮戦し、砂嵐が敵を阻むなど神の加護が多数あり、最後に尊氏が出陣すると敵は皆降伏か逃亡してなんか勝ってた」・・・である。
文章だけ見ると数十倍の敵をなぜ正面から降せたのか、説得力のある説明がどこにも無い。「太平記」ではこの不可解な勝利について、「尊氏の前世の行いが良かったからだ」と分析を完全に放棄している。確かな事は、わけのわからない九州の大勝利で西国武士は皆尊氏に服属し、足利全国政権の下地が整った。
逃げ上手の若君112話より引用
逃げ上手の若君112話にて、多々良浜での戦い時のナレーション。訳がわからない戦いの解説。これが史実ってのがまた面白い。
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