この文を読まれているという事は、おそらく拙者は敗死しました。挟み撃ちの作戦を中止し、至急国司殿の軍と合流されたし。願わくば生き残った我が郎党の事をお頼みします。根が単純な馬鹿共です。土地を与え略奪を禁じ、信賞必罰で管理すれば、五年も経てば賊であった事など忘れ、大殿のために一生懸命に尽す武士となりましょう。
この二年間の我が名は残らずとも良し、ただ大恩ある大殿にだけは一人の男が武士として死んだと御記憶頂ければ深甚に思います。
逃げ上手の若君65話より引用
逃げ上手の若君65話にて、瘴奸が小笠原への手紙に記した言葉。自身の郎党のことを小笠原に託す瘴奸。お前、良い奴すぎるだろ。
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