うん・・・知ってる。オレのお姉ちゃんはすごい人だよ。いつも穏やかで優しくて・・・だけど、自分がこう思うということは、あの父親にでも真っ直ぐ意見できる人だった。いつも庇ってもらってばかりで、自分もお姉ちゃんみたいになりたいと思った。そしてなにより、オレがお姉ちゃんを守れるようになりたいと思った。だから嫌で嫌で仕方なかった桐生家の男子が強制される稽古も、その思いを持ってからは真剣に取り組むようになった。そして、これからはオレがお姉ちゃんを守る、はずだった・・・。突然だった。お姉ちゃんはある時から急に自分の意見を言わなくなった・・・。抗うことに疲れて諦めてしまったのか・・・。許せなかった・・・。そんな風にしたあいつらを、間に合わなかった自分を・・・。でも、そうではなかったんだね。今思えば意見を言わなくなったのは、お姉ちゃんが無理やり大学に入ってから・・・きっと・・・最初から決めてたんだね。
言わなくなったんじゃない・・・ただ戦い方を変えただけだったんだ。
ずっとすごいお姉ちゃんのままだったんだね・・・。
ウィンドブレイカー177話より引用
ウィンドブレイカー177話にて、桜に「すげーヤツだよ、お前の姉ちゃん」と言われた際の三輝のセリフ。改めて姉の凄さを振り返っていく三輝。「強い姉」は良い。
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