怪人役が嫌なんじゃない。ヒーロー役がたっちゃんなのが気に入らなかったのか?いや、そんな話じゃない。俺はヒーローごっこを通じて圧倒的理不尽さを感じていたんだ。誰からも好かれている人気者が誰からも嫌われている弱者を一方的に叩きのめすという構成。これは単なるいじめではない。大衆が認めた子供番組を忠実に再現した遊びなのだ。何の役をやろうと自由だが、ヒーロー役は周囲の了承を得た上で成り立つものなので必然的に俺に出番は回ってこない。当然だが怪人役が勝つというシナリオは最初から存在しないので、俺が必ず負けなければならない。
何が正義だ!何が悪だ!結局は多数派の意思によって俺が殺されていくだけだ!許せん!理不尽!根拠は巧く解析できんが俺は怒っている!
ただわからせてやりたいんだ!弱者の一撃を喰らわせてやりたい!善悪の立場を否定してやりたい!
ワンパンマン85話より引用
ワンパンマン85話にて、走馬灯を見たガロウが放ったセリフ。ガロウの怒りの根源が露わになるシーン。お前は最高の怪人だ。
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